ほぼ全部made in 山梨プロジェクトとして、「草木染め製品を作る」はじめます。
葡萄の山梨
果物の産地山梨。果物に最適な土地と気候のおかげでおいしい葡萄、桃、季、さくらんぼ等が作られています。
私の実家では葡萄の生産をしています。
小さい頃から手伝ってきて、当時は「やってらんないよ」と嘆く日々。
学生で休みの日に家にいようものが、手伝え、手伝え言われ、外に逃げたくても行けるところがないのでイヤイヤ手伝っていました。
それでも今は葡萄生産者さんが少ないこと、農家さんの高齢化などが悲しく、そして寂しく思う日々です。
葡萄出荷作業中で出る、食べられない葡萄。畑の良い肥しになるので無駄にはならないのですが、毎年、「何かに使えないかな」と考えた結果、閃きました!
染めてみよう!
初心者なので、何から始めてよいのか分からず。染め物をやってらっしゃる知り合いもいないので独自に調べてみました。
ハタオリマチ
山梨県富士吉田市・西桂町は富士山が大迫力で見れる地域です。ここにいるだけでご利益がありそう。
この地域には200以上の織物の会社や工場があり、その歴史は1000年前から。
そこで月に1度、オープンファクトリーのイベントをやってくれていて、一般の私たちでも遊びに行きやすい環境を設けてくださっています。
染める布は、専門のお店でネット注文もできますが、せっかくなら山梨にこだわったものができるのではないかと考えました。
ハタオリマチのサイト内のたくさんあるお店から、染め物に使えそうな布を扱っているお店を何軒か選び、オープンファクトリー当日、意を決して行ってきました。
布を買いに行くなんてことしたことなかったし、私みたいな素人が工場に直接行くなんてと少し緊張していました。
前田源商店
最初に訪れたのが前田源商店さん。
朝一で伺いました。まだ他のお客さんはいない様子。
本当に買うかわからない。そもそも何買って良いのかもわからない。私なんかが入っていいんでしょうか?
といろいろ不安を抱えながらお店へ。
「染め物をしてみたい。」「初心者で何がなんだか」「どんな布があるのか見てみたい」
など説明すると、ものすごく親身になっていろいろと答えてくださいました。
結構長い時間そこにお邪魔してて、いろんなお話を聞かせていただきました。すごく楽しいひととき。
この日は、これといった計画はまだはっきりとなかったので、何かに使えればと思い、ハギレ詰め合わせを購入させていただきました。
そして、さらに嬉しいことに、草木染めをやられている方もこちらで紹介してくださいました!
「染色なら、あの方に聞けば教えてくれるかもしれない」とその場で聞いてくれて。なんて優しい。そして早い。
その方は、顔も知らない私にも関わらず、快くやり方を伝授していただけるとおっしゃっていただきました!ほんとにありがたいです。
ワクワクする布
家に帰ってから改めてそのハギレたちを手にしたら、すごくワクワクしました。
上手く説明できないんだけど、
「綺麗だな」「サラサラだ!」「素敵な色」とか。
「あ、この布なんか好きだ」って感じの、布にすごく魅力みたいのがありました。
今までの人生でこんなに布と対面したことなかったけど。他の布とは違う感じがしました。
初心者がこんな素敵な布を染めるなんて痴がましいことかもしれないけど、これで草木染め作れたらすごく素敵な気がする!と思いました。
それに、前田源商店さんと草木染めの師匠にまで相談して、もうやるしかない状況です。
草木染めだから色が落ちることは必須。
でも色が落ちてしまっても、布自体がとても魅力的なので、ずっと長く使ってもらえるんじゃないかと思いました。
牧丘の果物×富士吉田の布
富士吉田の老舗メーカーが作った布の相場は絶対高いに違いない!と、恐る恐る行き、高かったらネットで買おう。と思っていたのですが、手に入る価格でよかったです。
「染めるなんて迷惑」とか前田源商店さんに思われたらどうしようと心配してたのですが、「とにかくやってみたら?」と逆に応援してくださいました。
まだまだ少ない、山梨のグッズを展開してみたい。
そんなこんなの経緯で、富士吉田の布を牧丘の果物で染めるという、ほぼ全部made in 山梨 草木染め プロジェクト を始動します。
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