解体作業のおてつだい

山梨県韮崎で、大工さんが作った棚の解体作業のお手伝いをしてきました。

山梨県韮崎市

　山梨県の北部に位置する韮崎市。
　城跡や美術館、公園など魅力的なスポットや果樹園がたくさんあったり、街すぎず、過疎でもなく、過ごしやすそうなところです。
　そしてなんと言っても景色が素敵！
　山がたくさん。そして八ヶ岳も綺麗に見えます。場所によりますが反対側には富士山も綺麗に見ることができます。

　同じ山梨でも私の地域からは八ヶ岳は見えないので、違う県に観光に来た感覚。
　山梨って結構広いので、地域によって見える景色とか雰囲気とか全然違うんです。当たり前かもしれないけど。
　出かけるたびに新しい発見や好きな場所が見つかる。いいとこですね。山梨。

why 大工のてんだい

　笛吹市で小屋をDIYしたい友人が木材を仕入れに行くということでどんな感じか興味があったので手伝いに行くことにしました。古民家復活の何かヒントになることがあるかもしれないと思ったのです。

　その木材の仕入れ先というのは、「大工さんが使っていた、取り壊したい棚を解体してくれたら格安であげますよ」というものでした。木材だけで20万円の価値があるらしく、それを数万円で譲ってくれるとのことで。「小屋を建てたい」という目標があるならかなりうれしい話ですよね。

　大工さんは取り壊したい、友人は木材が欲しい。お互いwinwinでいいな。facebookで二人知り合ったらしいですが、繋がりって良いですね。

作業開始

朝9時。作業開始です。

どんな”棚”なのか想像しないでのらりくらりと友人に着いてきたのですが、こんなマジなやつとは想定外です。これを上から下の床まで解体します。

大工仕事未経験です。来るとこ間違えました。死んだらどうしよう。

　大工仕事慣れてる友人は淡々と作業してます。
　まだ1mの棚しか作ったことない人間がさ、こんなことできるのかよ。
　不安はあったけど、できない言うのは悔しかったし、とりあえず登ってみる。
　私は自称、高所恐怖症じゃない人間です。高いとこ好きだけど、足元が小さくなっていく場って怖い。足竦んでいました。

　友人と鬼のように打ち付けてあるビスを外していきます。
　最初は時間かかっていた作業も、おかげさまでだんだんリズムを刻むようにできるようになっていきました。「ビス外し選手権」があったら上位ランクに入れるんじゃないかと思う。
　
　それにしても、さすが大工さんが作っただけあってかなりのビスの量と頑丈さ。
　今日の作業だけで2つのビットを破壊してしまいました。（あと、気をつけてたけど＋穴を何個潰したことか）

作業終了

　6時。
　日がくれたので作業終了。ここまでで休憩抜かしたら8時間かかりました。

　まだ床の一部が残っています。
　予想だと2時終了予定だったらしいけど、とんでもなかった。残っちまった。

　最後は別の作業をされていた大工さんも手伝ってくれたけど、もうフラフラです。寝たい。
　

　大工さんとか本当に尊敬する。
　どんな仕事をしている人でもみんなすごいって思うけど、今日は大工さんを特に思った。

　人が安心して当たり前に過ごせる家や建具を作ってくれる。
　天候にすごく左右したりする作業なのに納期を守るために丁寧で急いだ作業をするとか、
　虫に刺されようが、猛暑日だろうが極寒だろうが作業続けて
　体力仕事で。
　
　今日、お世話になった大工さんは、お客さんにあるサプライズ演出をして仕事を終えるそうです。
　「お客さんの喜ぶ顔が好きだから」
　よく聞く言葉ですが、心からの言葉なんだな。と感動しました。
　これだけ大変なお仕事をされていても、好きだからできる、心遣いです。
　
　古民家復活プロジェクトについても相談させていただき、「僕にできることがあったら」という心強いお言葉をいただけて本当によかったです。
　プロジェクトを進めることが具現化してきたら、大工さんに手を貸していただいた分はたくさんお支払いできるようになりたいです。日本の平均の倍くらいとか。
　私がたった1日でヘロヘロになってしまったような作業を毎日。本当にすごい。

　日本って給料安いですよね。こんなに技術持ってる人でもさ、「お安くしますよ」できっとこれだけ？っていう額だと思う。
　安くないと私たち消費者にとっても利用できないんだけどさ。なんかモヤモヤします。

　見合った額のお支払いできるためにもがんばらなきゃな。
　お金ほしいな。